【第10話】わーーーっしょい!!!

ストーリー

アメフト部に復帰してから、1ヶ月が経過した頃。
我々、長杉大学は部員が3名しかいないので試合に出ることが出来ない。
そこで、長崎県内のアメフト部に声をかけて合同チームを組み、対戦相手を募ったところ・・・

長崎連合(長杉大学・超堅大学・ツーホークス)vs 六産大

で練習試合を組むことに成功!

因みに、超堅大学は、長崎県内で唯一アメフト部がある大学で、ツーホークスは、長崎県内で唯一の社会人チーム。
彼らと連合チームを組むことで総勢40名近い大所帯となった。
ところが、対戦相手の六産大は、何と単独にも関わらず40名近く在籍していた。
(今は少ないが、当時は本当に多かった)

両チームの圧倒的な人数に心躍りながら、試合まで残り5分となった。

その時、長杉大学の広末監督が気合いを入れるという流れになった。

「よし、あれやるぞ、あれ!」

全員が、(・・・あれ・・・って何だ・・・?)と頭に?マークが浮かび上がったが、やがて(あぁ、ハドルか!)と全員が理解した。
初となるALL長崎の試合。
一体、どんなハドルになるのだろうかと皆がウキウキしていた。

「2列に並んで、前列は右に、後ろは左に体を揺らせ!」

???
ハドルって、円陣みたいな感じじゃないのか・・・
皆が嫌な予感を感じ取っていた、その時。

「わーーーっしょい!!!」

広末監督が、顔を真っ赤にしながら雄叫びを上げた!
選手達はその気迫に圧倒され、困惑しながらも「わ?わーしょい?」と声にしながら体を左右に揺らし始めた。

何の事前の説明もなく、突然始まって突然終わった。


「よし、行ってこい!」

監督にケツを叩かれながら、選手達は呆気にとられながら整列を始めた。
その最中、リュウ先輩と番場さんは、超堅大学やツーホークスの方々に「・・・すみません、暴走しちゃって・・・」と謝っていたのが少し面白かった。
僕も、初めてのハドルだったので(ハドルって、こんな感じなのか???)と頭に疑問符が3つぐらい浮かんでいました。

少し暴走気味でしたが、この監督の熱さこそが、後に復活へと繋がっていくことになります。

次回は、5月31日に更新します。

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